2007年度 代表幹事挨拶

代表幹事 根本 進
(早稲田大学教務部事務副部長)

独断と偏見の大学情報サミットに期待すること

2005年の春、明治大学の阪井和男教授(当時、情報科学センター所長、教育の情報化推進本部副部長)から、「情報系の職員を中心に大学情報サミットを開催してみませんか?」というお誘いを受けた。
最初は懇談会、交流会そして研究会と徐々にプログラムを情報交換の場から意見交換・提言の場へと内容を昇華させ最終的には「大学情報サミット」として何かメッセージを発信できないか?という趣旨だった。
一も二も無く賛成して、参加の輪を拡げそして大学情報サミットは幕を開けた。実質3年目の今年は、6大学の情報系職員を中心に3つのプロジェクトが提言作りのために活動している。
考えてみると大学における「情報系職員」とは不思議な存在だ。ちゃんとした定義がある訳ではないが、いまやその存在なくしては大学の機能は麻痺してしまうだろう。ところが、一方でどこの大学でも組織の中では「少し浮いた存在?」ではなかろうか。
しかし、今更CIO(Chief Information Officer)を引き合いに出すまでも無く、「システム思考」と「システム技法」に長けた情報系職員は、単に「コンピュータとネットワーク技術の遣い手」としてだけでなく、「業務の改革・デザイン・再構築」「経営戦略づくり」の担い手としての技量がいま問われている。
是非この大学サミットをきっかけに、従来の情報系職員の殻を破り、大学改革推進の旗頭に成長することを期待しながらこの活動を続けていきたいと考えている。