明治大学

情報基盤本部長
阿部 直人

ネットワークは今や欠くことのできないインフラであり,情報に係わるサービスでは導入経費はもちろんのこと,それを維持・管理するための費用は年々膨らんできています。そしてサービス停止はもちろんのことサービスの低下も許されません。複数のシステムの連携も不可欠となり,連携するための新たなシステムの導入が維持・管理コスト増を雪だるま式に生んでいきます。

このような悪循環を断ち切るために,本学では2019年度に「情報化戦略」を策定しました。今後ITが果たすべき将来像を情報化ビジョンとして示し,その実現に向けての施策を掲げています。その実現のためには,情報部門がサービスを一方的に提供するだけではなく,サービスを享受する教職員の理解と協力のもと,協働してシステムを構築していく必要があります。要求を実現するという旧来の考え方を変え,持続可能なシステムの運用を提案し,大学全体への貢献を目指さなければなりません。

本学が有する人財だけでは複雑・肥大化している様々な情報サービスを把握することは難しく,大学情報サミットにおける貴重な情報交換(成功例だけでなく失敗例も含めて)に期待するところは極めて大きいと言うまでもありません。