代表幹事 宮内 文隆
立教大学メディアセンター課長
「新たな情報基盤整備に向けた大学間連携」
-教育研究の協創的環境を支える新たな学術情報基盤を目指して-
今、大学は、社会のグローバル化、ユニバーサル化、高度情報化の中で、その担うべき社会的役割の再構築を求められています。各大学においては、大学改革の嵐の中で、変化の激しさが日常の情報部門にあっても、これまでにない忙しさを経験しているところではないでしょうか。
このような状況の中で進められている大学情報サミットの活動は、2006年、2007年、2008年と、三回の大学情報サミット大会を経て、親睦会、情報交換、人材交流、勉強会、研究会と活動の幅と質を向上してきました。私が四代目の代表幹事を担当することとなった今期においても、大学情報サミットは、これまでの活動を継承しつつ、時代の変化・要請に応えるべく新たな視点を持って活動の活性化を図ることに、変わりはありません。
情報通信技術の発達がもたらした新しい社会環境の中で、大学の教育研究活動を支える学術情報通信基盤は、図書館やキャンパスといった基盤にならぶ、大学にとっては必要不可欠な基盤となっています。一方、大学の教育改革や研究活性化においては、競争というよりは、情報公開、情報交換をベースに相互連携による相乗効果を求める動きが活発化しています。そうした教育研究の協創的環境を支える情報通信基盤には、相互を考慮した新たな基盤の整備が必要になります。このような視点にたって、大学情報サミット参加校が新たな情報通信基盤整備に向けて連携していく意義はたいへん大きいものと考えます。
手探りの未知の方向ではありますが、臆せず、しっかりと歩みを進めて、個性あふれる各大学がそれぞれの情報通信基盤整備を推進する中で、密に連携することにより新たな局面を生み出せるよう努めていきたいと思います。
会員各位のご協力と積極的なご参加をお願いするとともに、大学関係者の皆様方のご支援、ご鞭撻を心よりお願い申し上げます。