第3回大学情報サミット大会
「大学情報部門の連携と交流~大学間連携による教育研究の活性化のために~」
開催概要
2008年12月22日、慶應義塾大学三田キャンパスにおいて、第3回「大学情報サミット大会」が開催された。『大学情報部門の連携と交流~大学間連携による教育研究の活性化のために~』をテーマに、慶應義塾大学、中央大学、法政大学、明治大学、立教大学、早稲田大学の私立大学6校がプロジェクトの成果報告および共同声明の発表を行った。
Webサイトから参加者の申し込み受付を実施したところ、予想以上の申し込みがあり、関係者から大きな注目を集めていることが実感された。サミット大会当日は、大学情報サミット参加大学をはじめ、企業等からの一般参加者96名を含む194名の来場者を迎えることができた。また、今回は大学情報サミットに関心を寄せていただいた関西の私立大学4校(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)の情報部門関係者も参加し、大会は一層の盛り上がりを見せた。
2008年度幹事校である慶應義塾大学 金子康樹氏が司会を勤め、大会次第に従い、慶應義塾インフォメーションテクノロジーセンター所長 中村 洋氏の挨拶を以って、第3回大会が開始した。基調講演は株式会社オリンパス 執行役員 西河 敦氏が、またサミット大会開催校代表者講演では慶應義塾常任理事 村井 純氏が登壇した。
- 基調講演「『山を越えて中原に出よう!』オリンパスの IT 改革」
- 西河 敦 氏(株式会社オリンパス 執行役員)
- オリンパス株式会社のIT改革を振り返りながら、長期にわたるプロジェクトの成功の鍵となる戦略について講演いただいた。
- 西河 敦 氏(株式会社オリンパス 執行役員)
- サミット大会開催校代表者講演「グローバル情報社会における大学の役割」
- 村井 純氏(慶應義塾常任理事)
- 経済・医療・教育など、あらゆる分野でのグローバル情報社会の形成における大学の持つ役割について講演いただいた。
- 村井 純氏(慶應義塾常任理事)
続いて、今年度幹事の慶應義塾大学 小林 啓樹氏から2008年度の大学情報サミット全体の年間活動報告があった。その後、今年度に実施した3つのプロジェクトについて、1年間の成果報告が各プロジェクトリーダーよりなされた。
- 年間活動報告
- 小林 啓樹 (大学サミット代表幹事:慶應義塾大学)
- 3年目を迎えた大学情報サミットについて、結成当初からの経緯を踏まえて、1年間の活動の概要が報告された。
- 小林 啓樹 (大学サミット代表幹事:慶應義塾大学)
- プロジェクト報告1「理想的な利用者支援モデルの構築」 (PDF約3.3MB)
- 柴山 拓人 (早稲田大学)
- 早稲田大学が開発した企画立案手法である「 WISDOM 」を利用して、各大学の参加メンバーが「理想的な利用者支援のあり方」を検討した。計6回の共同作業から生まれた企画についての提案が行われた。
- 柴山 拓人 (早稲田大学)
- プロジェクト報告2「セキュリティに関する共同研究」 (PDF約460KB)
- 若林 久芳 (早稲田大学)
- 2007年度からの継続プロジェクトで、今年度は「ソフトウェアのライセンス管理」をテーマに選択した。参加メンバーへのアンケート調査結果、およびそこから見出される共通の課題と対応策について報告された。
- 若林 久芳 (早稲田大学)
- プロジェクト報告3「職員の人材交流」(PDF約588KB)
- 佐藤 雅信 (立教大学)
- 今年度は交流実施大学を増やし、3つの大学でサミット参加大学の職員の受け入れを実施した。プログラムの内容や参加者へのアンケート結果が報告されるとともに、次期プログラムの展望についても語られた。
- 佐藤 雅信 (立教大学)
成果発表が終わった後に、法政大学総合情報センター所長 廣瀬 克哉氏より参加6大学による共同声明が発表され、今後も参加大学が連携を深めて、各大学の教育・研究を高めるべく協調していくこと、およびその成果を社会に還元することなどが宣言された。各大学代表者は互いに署名を交わし、来年度も引き続き活動を継続していくことを約束した。最後に、早稲田大学メディアネットワークセンター所長 深澤良彰氏の挨拶により、大きな拍手とともに第3回大学情報サミットは閉会した。
以上